auで端末を購入する際、多くのユーザーが利用するのが「スマホトクするプログラム」だ。端末代金を24回の分割払いに設定し、23回目支払い後に端末を返却することで、あらかじめ設定された最終回支払分(残価)の支払いが免除される仕組みである。一見すると実質半額近くで最新機種を手に入れられる魔法のような施策に見えるが、契約時には知っておくべき明確な条件がある。
最大の注意点は、23ヶ月目以降の「端末返却」が前提となっている点だ。規定の査定基準を満たさない傷や画面割れ、動作不良がある場合、最大22,000円(不課税)の追加支払いが発生する。また、故障や水没で返却不能となった場合は、免除されるはずだった高額な残価を全額支払う必要が生じる。返却せずそのまま使い続ける選択も可能だが、その場合は残価が自動的に再度24回に再分割され、長期支払いに移行する。
つまり、この制度は端末を買取・所有するのではなく、2年間の定期レンタルに近い性質を持っている。毎年または2年ごとに最新モデルへ乗り換える習慣がある層には極めて合理的だが、1台の端末を4〜5年じっくり使い続けたい層にとっては、必ずしも最善の選択肢とはならない。