勢いに乗る坂本を待ち受けていたのは、過酷な芸能界の荒波だった。プロ野球界のスーパースターとしてスターダムを駆け上がっていた新庄剛志にあやかり、「新庄壱成」への改名を余儀なくされるなど、本人の意思とは裏腹な演出や思惑が蠢いていた。
事務所との確執、相次ぐトラブル、そしてメディアからのバッシング。突如として背負わされた過剰な期待とレッテルは、彼の精神とキャリアを徐々に蝕んでいく。一時は芸能界撤退を余儀なくされ、千葉県内のレストランや探偵事務所、さらには長距離トラックのドライバーなど、泥臭い仕事を転々とする日々が続いた。スポットライトの当たる華やかな世界から、一転して厳しい現実に直面した時期である。