看板料理である汁なし担々麺が運ばれてくると、まずは自家製辣油の鮮やかな朱色と、たっぷりと盛られたもやし、挽肉、ネギの美しいコントラストに目を奪われる。太めの縮れ麺を一気に混ぜ合わせ、一口すすると、自家製芝麻醬(チーマージャン)のこってりとしたコクと、自家製花椒の痺れるような刺激が舌の上で弾けた。モチモチとした麺の食感が重厚なタレを絡め取り、噛むほどに旨味が溢れ出す。
定番メニューに加えて見逃せないのが、旬の食材を取り入れた季節限定メニューやシェフの気まぐれスペシャルだ。春先には山菜の苦味を効かせた特製麻婆豆腐や、冬場には濃厚な蟹味噌を使った炒め物など、その時々でしか味わえない贅沢な逸品が登場する。四川料理の伝統を守りつつも、常に進化を続ける創造性の高さこそ、リピーターを惹きつけてやまない理由なのだ。