教卓に足を投げ出し、生徒たちを威嚇する。意味不明な言動を繰り返し、謎の錠剤を乱用する――。竹内力が演じた教師・名波(RIKI)の描写は、台本を遥かに超えた怪演だった。
劇中で印象的な奇行の多くは竹内本人のアイデアとアドリブから生まれている。常に口へ放り込んでいたピルケースの錠剤、感情が爆発した瞬間の表情の歪み、そして生徒たちを突き放す圧倒的な威圧感。過密なスケジュールと重圧が渦巻くスタジオで、彼は徹底的に「常軌を逸した大人」になりきった。バイオレンス映画の枠組みを軽々と飛び越え、観客に強烈な不快感とトラウマを植え付けた怪演は、まさに彼にしか到達できない領域だった。