冬の夜が長く寒さの厳しい北欧では、家の中で過ごす時間をいかに豊かにするかが人生の幸福度に直結します。デンマーク発祥の「ヒュッゲ(Hygge:居心地の良い時間や空間)」の概念は、彼女たちの日常に深く溶け込んでいます。
日常を豊かにするヒュッゲの暮らしのヒントは、決して高級な家具を買い揃えることではありません。あたたかみのある間接照明を灯し、お気に入りのマグカップでコーヒーを飲みながら家族や友人と語り合う。こうしたささやかなひとときを大切にするマインドが根底にあります。北欧インテリアの部屋作りにおいても、無垢材の温もりや観葉植物、飽きのこない機能的なデザインを取り入れ、視覚的にも精神的にもノイズのない空間を生み出しています。
また、この豊かな暮らしを可能にしているのが、徹底された北欧のワークライフバランスと働き方です。16時〜17時には仕事を終えて帰宅し、夕食後は趣味や家族との時間を満喫するのが一般的なタイムスケジュール。残業を美徳とせず、生産性を高めて定時に退勤する労働環境が、心身のゆとりをもたらしています。