鳥居=朱色という日本の伝統的概念を軽やかに打ち破った黄金の鳥居。この斬新な景観を手掛けたのは、世界的なプロダクトデザイナー・喜多俊之氏だ。洗練された黄金のラインは、決して派手な成金主義ではない。茨城の豊かな太陽光と、黄金色に輝く干し芋の滋味あふれる美しさを、そのまま神聖な空間へと昇華させている。
参道を彩る鳥居の数々には、地元・ひたちなか産のシロアリに強いヒノキ材が惜しみなく使われた。伝統的な木工職人の技と現代デザインの融合。光の差し込む角度によって表情を変える黄金のトンネルは、訪れる者の視覚と心を揺さぶる。デザインの力で神社の概念をアップデートした、歴史に残る空間設計といえる。