言語の観点においても、呼称の使い分けが見られます。言語学的に両者は同一の言語体系(コリア語)を基盤としていますが、長年の分断によって語彙や表記ルールに差異が生じています。
韓国で話される標準語はソウル方言を基にしており、外来語(主に英語)が積極的に取り入れられています。一方、北朝鮮で話される「文化語」は平壌方言を基盤とし、固有語を重視して外来語を自民族の言葉に置き換える傾向があります。
日本の学術機関や大学の学部・学科では、中立的な立場や歴史的背景を尊重して「朝鮮語」という名称を採用するケースが多く見られます。一方で、一般向けの語学教材や放送メディアでは、学習需要の高さから「韓国語」や、文字体系の名を取った「ハングル」という呼称が広く浸透しています。