海軍が赤髪海賊団を警戒する最大の要因は、トップであるシャンクスの武力だけでなく、初期から一味を支える三幹部(ベックマン、ヤソップ、ラッキー・ルウ)の突出した実力にあります。
第一に副船長ベン・ベックマンの懸賞金と戦闘力です。マリンフォード頂上戦争において、光速で移動する海軍本部大将「黄猿(ボルサリーノ)」に銃口を向けただけで行動を静止させたシーンは、彼の圧倒的な実力を物語っています。ベックマンは銃弾に強大な覇気を込めることで、自然系(ロギア)能力者の実体すら容易に撃ち抜く戦闘技術を確立しています。さらに単行本SBSで作者・尾田栄一郎氏が「当時作中で最もIQが高い人物」として挙げた頭脳を持ち、実質的な参謀として一味の戦略全般をコントロールしています。
第二にスナイパーであるヤソップの見聞色の覇気です。ウソップの父親である彼は、幼少期のルフィに「蟻の眉間にも銃弾を撃ち込める」と豪語した伝説的な名手。原作第1059話以降や劇場版の設定では、相手の未来を見通すレベルの見聞色の覇気を日常的に操り、気配を完全に遮断した標的すら寸分の狂いもなく狙撃する実力が描写されています。同じく見聞色の達人であるカタクリをも凌駕する射程と精度は、まさに世界最強の狙撃手と呼ぶにふさわしい領域に達しています。
第三にラッキー・ルウの能力詳細まとめとして特筆すべきは、その体躯からは想像もつかない俊敏性です。第1話で山賊ヒグマの部下の頭部を背後から平然と撃ち抜いた場面に象徴される通り、一瞬で敵の死角に潜り込む体術に長けています。覇気を全身に纏い、自身の体重を爆発的な推進力へと変えて弾丸のように突撃する肉弾戦スタイルは、巨大要塞をも粉砕する破壊力を誇ります。