『ちはやふる』がここまで多くの読者を魅了し続ける理由は、作者の末次由紀が持つ圧倒的な画力と物語構成力にある。伝統的な札取り遊びと思われがちだった競技かるたを、アスリートのスポーツ漫画と同等の疾走感と熱量で描き出した功績は極めて大きい。
全日本かるた協会からも高い評価を受け、作品のヒット以降、全国のカルタ会や学校の部活動への入部者が急増した。登場人物たちが静寂の中で畳を叩く音、札を見つめる研ぎ澄まされた集中力、そして青春をともに駆け抜ける仲間との絆。少女漫画の枠組みを超えた熱血スポーツ漫画としての魅力を、ぜひ本編で体験してほしい。