物語の原点であり、視聴者の心を掴んで離さなかったのが、沖縄本島北部「やんばる」の大自然だ。豊かなガジュマルの木々や青く澄み渡る海、赤い土のコントラストは、映像美としても際立っていた。長女・良子役を演じた川口春奈をはじめとする兄弟キャスト陣は、厳しいロケ撮影を通じて実の家族さながらの強い絆を育んでいった。
撮影現場からの証言によると、カメラが回っていない時間でもキャストたちは沖縄の方言で会話を交わし、和気藹々とした雰囲気が保たれていたという。特に川口春奈と黒島結菜の姉妹のやり取りは、台本を超えた自然な呼吸を感じさせ、画面越しにもそのぬくもりが伝わっていた。過酷なスケジュールを乗り越えたキャスト同士の密な信頼関係が、あの温かな作風を根底で支えていたのだ。