テレビ番組のレギュラーとして毎週のように画面に登場していた人物が、ある日を境に一切の露出を断つ。その決断は容易なものではなかったはずだ。芸能界での成功という約束された未来がありながら、彼女が選んだのは、六法全書と向き合う過酷な日々だった。
彼女が選んだ「沈黙」は、法曹という職業に対する真摯な姿勢の表れでもある。弁護士という仕事は、依頼人の人生や企業の命運を左右する重い責任を伴う。タレントとしての知名度が、実務においてバイアスとして働くことを彼女は誰よりも警戒していたのだろう。メディアの誘惑を断ち切り、一人の司法修習生、そして弁護士としてゼロからスタートする道を選んだ背景には、彼女の強いプロフェッショナリズムが存在する。