この伝説的なプロジェクトの核心にいたのが、稀代のプロデューサー渡辺淳之介と、グループのリーダーであり象徴的存在であったプー・ルイである。二人の化学反応が生み出したゲリラ的なプロモーション手法は、従来のレコード会社主導の型にはまった広報活動を嘲笑するかのように次々と仕掛けられた。
その後、渡辺が創業した株式会社WACKの原点となるアグレッシブなDIY精神と、肉体を伴う過激なリアリティ表現は、まさにこの時代に培われたものだ。プー・ルイの圧倒的な覚悟と破天荒なカリスマ性がなければ、この危ういバランスの芸術的プロパガンダは成立し得なかっただろう。