長崎東高校で文武両道の生活を送った川谷絵音は、高校卒業後に上京し、難関国立大学である東京農工大学 工学部 応用化学科(偏差値57.5〜62.5)へと進学を果たします。
東京農工大学は農学と工学に特化した国立の名門研究機関であり、応用化学科は実験やレポート課題が非常に過密なことで知られるハードな学科です。生半可な学力では進学・進級すら困難な環境において、彼は化学の専門知識を学びながら学生生活を送っていました。
この「理系・工学部出身」というバックグラウンドこそが、川谷絵音の音楽性の核となっています。彼の生み出す楽曲は、複雑な変拍子や予想を裏切る転調、緻密に計算されたポリリズムが多用されていますが、これらは直感だけに頼るのではなく、構造を論理的に組み立てる理系的な思考プロセスが大きく作用しています。「感覚をロジックで具現化する」という作曲手法は、長崎東高校から東京農工大学へと至る学業の歩みの中で研ぎ澄まされた最大の武器です。