「次期首相に誰がふさわしいか」を問う各社の大規模世論調査において、国民の視線は明確な二極化を見せています。大手報道機関が実施した直近の調査結果(サンプル数2,000名規模の全国電話・Web複合調査)を俯瞰すると、明確なメッセージ性と突破力を求める層と、実務能力と政策の継続性を重んじる層の間で支持が分かれています。
世論調査のトップを争うのは、依然として高い知名度と強固な保守支持層を持つ高市早苗氏と、抜群の発信力と刷新感を武器にする小泉進次郎氏です。高市氏は積極財政や安全保障の強化を掲げ、SNSを中心とした草の根の熱烈な支持を維持しています。一方の小泉氏は、政治改革や労働市場改革など痛みを伴う改革への意欲をアピールし、無党派層や若年・現役世代からの支持率で他を圧倒しています。
これら「劇場型」の二強を猛追するのが、官房長官や外相などを歴任し政策通として知られる林芳正氏や、党内随一の政策立案能力と交渉力を自負する茂木敏充氏です。派閥再編の波の中で、党内基盤の安定を第一に考えるベテラン・中堅議員の間では「危機において失言がなく、官僚機構を使いこなせる林氏こそが本命」という見解も根強く存在します。さらに、国会でのキャスティングボートを握る国民民主党の玉木雄一郎氏や立憲民主党の野田佳彦氏など、野党側キーマンへの期待値も首相指名選挙の文脈において無視できない数値を示しています。