血を流し続けた楽天モバイルが、ついに本格的な利益創出フェーズへと舵を切った。数年前までアナリストたちが「グループ全体の足を引っ張る最大のボトルネック」と切って捨てていた事業が、いまや営業利益を押し上げる牽引役に変貌を遂げつつある。契約者数が大台を突破したことだけが理由ではない。本質的な変化は、単価の高い法人契約の爆発的な拡大と、他社回線への依存を減らした自社基地局の効率化にある。
基地局への投資が一巡したことで、減価償却費の重圧はピークを越えた。自社回線エリアのカバー率向上に伴い、ローミング費用の支払いは大幅に削減。これまで垂れ流されていたキャッシュの流出が劇的にストップした格好だ。ユーザー1人あたりの平均収入を示すARPUも、データ大容量プランの利用増加やエコシステム連携の効果により順調に伸長。かつて「0円撤退」で離脱したライトユーザーに代わり、ヘビーユーザーとビジネス利用客が基盤をがっちり固めている。