平成25年(西暦2013年)という年を文化的な側面から振り返ると、お茶の間を巻き込んだ社会現象の多さに驚かされる。TBS系で放送されたドラマ『半沢直樹』は、型破りな銀行員の奮闘を描き、最終回で平成の民放ドラマ最高となる視聴率42.2%を記録。「倍返しだ!」という決め台詞は、職場や学校で誰もが口にする空前の大流行となった。
時を同じくして、日本放送協会(NHK)の連続テレビ小説『あまちゃん』も空前のフィーバーを巻き起こした。岩手県の沿岸部を舞台にした心温まる物語と、ヒロインが発する「じぇじぇじぇ」という感嘆符は流行語大賞を受賞。当時、海外からNetflixをはじめとする動画配信サービスの足音が聞こえ始めていたが、日本のエンターテインメント産業においては依然としてテレビが圧倒的な熱量を生み出していた時代である。