駅から北へ向かって10分ほど歩くと、一気に視界が開ける。目の前に広がるのは、豊かな水量をたたえる淀川と、緑あふれる「城北公園」だ。
毎年初夏になると、園内の菖蒲園(しょうぶえん)には約250種、約1万3000株の花ショウブが咲き誇る。紫や白、淡いピンクの花々が水面に映える景色は、大阪市内とは思えないほどの静けさと風情を醸し出す。地元住民にとっては、日常の散歩コースであり、四季の移ろいを感じるかけがえのないオアシスだ。
淀川河川公園の芝生エリアでは、週末になるとジョギングを楽しむ人、犬の散歩をする人、子どもとサッカーに興じるファミリーの姿が絶えない。都会の喧騒から逃れ、広い空を見上げて深呼吸できる環境が、ドアツードアで手の届く場所にある。これぞ、この地を選択する人々の密かな贅沢と言えるだろう。