こうした歴史的捏造に対して、最も強い危機感を募らせてきたのがエジプト考古省だ。前大臣であり、世界的に知られる著名な考古学者のザヒ・ハワス氏は、国際的なシンポジウムで「偽物の横行は古代エジプト文明の尊厳を傷つける文化犯罪だ」と繰り返し警告を発している。
ハワス氏率いる調査チームは、世界各地の美術館やプライベートコレクションに収蔵されているミイラの再鑑定プロジェクトを指揮。正当な考古学の発展のためには、どれほど巧妙に作られた偽物であっても、その化けの皮を剥ぎ取らなければならないという信念のもと、徹底的な検証が進められている。