約20年前、あのブームを巻き起こした宮崎県の改革。特産品のマンゴーを手に走り回った知事の姿は、日本中に地方の可能性を信じさせた。しかし、あの熱狂は一過性のエンタメでしかなかったのかもしれない。メディアが去り、カメラのフラッシュが消えた後、残されたのは依然として厳しい現実だった。
当時の熱量を懐かしむだけでは、明日の予算は組めない。パフォーマンス政治の限界を知った地方は今、より実利的な、そして血の通った生存戦略を模索せざるを得なくなっている。見せかけのPRではなく、住民の胃袋を満たし、生活を守るための本質的な施策が必要だ。