経営学部の講義室を覗くと、そこには一般的な講義の風景とは一線を画す光景が広がっている。学生たちが議論を交わしているのは、架空のケーススタディではない。地元名古屋の企業から持ち込まれた、まさに今直面している事業課題だ。
マーケティング理論を教科書で追うだけで終わらせない。市場調査、商品企画、販売戦略の策定、さらには実際のプロモーション運用まで、学生自らがチームを組み、企業担当者へ提案を重ねる。失敗も経験する。だが、その試行錯誤のプロセスこそが、教科書を何冊読むよりも深い学びを与える。「現場で通用する判断力」は、こうした泥臭い実践の積み重ねからしか生まれない。
さらに2026年の最新カリキュラムでは、データサイエンスやDX活用を地域ビジネスの現場にどう還元するかというテーマが大きく取り入れられている。地域の小規模事業者が抱えるデジタル化の課題に対し、学生がデジタル施策をサポートする試みも定着。地域密着という従来の強みに現代的なテクノロジーの視点が融合し、独自の存在感を増している。