舞台の拠点となるのは、古くから水上交通や漁業の要所として栄えてきた千葉県市川市。この静かな水辺の街がいま、かつてない活気に包まれている。
地元を取り仕切る江戸川遊漁船組合の周辺でも、このプロジェクトに対する期待と困惑が交錯する。従来の釣客だけに依存してきた従来のビジネスモデルから脱却し、映像配信や観光体験を掛け合わせた新しい試みが始まろうとしているからだ。
「若者の海離れが叫ばれて久しいが、映像を通して海のリアルな魅力を伝えることができれば、マリンレジャー産業全体の底上げにつながる」。地元関係者はそう確信を込めて語る。かつてのローカルな船宿が、地域経済をも巻き込む巨大なイノベーションの起点になろうとしている。