「駒止の滝」という名前の由来には、那須の険しい山岳信仰と街道の歴史が深く刻まれています。
古くは平安・鎌倉の時代、馬に乗って那須山を越えようとした旅人や武士が、山中から響く凄まじい水音と木々の隙間に垣間見える神秘的な滝の美しさに心を奪われ、思わず「馬(駒)を止めて見入った」という伝承に由来します。また一説には、あまりの険しい断崖絶壁に馬が進むのを恐れて立ち止まったからだとも伝えられています。
長年にわたり、この滝は一般人が容易に近づけない原生林の奥深くに隠された「幻の秘境」として扱われてきました。転機となったのは2011年、日光国立公園内の那須御用邸用地の約半分が国民に開放され、「那須平成の森」として開園したことです。これに伴い「駒止の滝 展望台(観瀑台)」が本格的に再整備され、現在のように安全かつクリアな視界で滝の全貌を鑑賞できるようになりました。