彼の再始動の原点となったのは、千葉テレビの冠番組『白黒アンジャッシュ』だった。2004年から続く歴史ある番組であり、どん底にいた渡部にとって唯一残された復帰の足場だったと言っても過言ではない。
チバテレという地方局のローカル枠でありながら、相方の存在と番組スタッフの熱意に支えられたこの場所で、彼は少しずつカメラの前に立つ感覚を取り戻していった。華やかなキー局のスタジオとは異なる独特の緊張感の中、自らの過ちを認め、低姿勢でゲストを迎える日々。それは単なる謝罪行脚ではなく、過酷なタレントとしての再リハビリそのものだった。