日本の市場関係者が楽天モバイルの国内シェアばかりに目を奪われていた間、三木谷の目は最初から世界に向けられていた。それが、通信ネットワークのハードウェアとソフトウェアを分離し、汎用サーバー上で基地局を動かす「オープンRAN(仮想化ネットワーク)」のプラットフォーム外販事業だ。
自社で構築した通信OS「Rakuten Symphony」は、ヨーロッパや中東、中南米の通信事業者への採用が加速している。巨大な設備投資を必要とする従来の通信ベンダーに比べ、圧倒的な低コストと柔軟性を提供するこのシステムは、欧米や中国の大手通信メーカーが牛耳る市場構造への挑戦状だった。日本発のグローバル通信OSという前例のない試みは、じわじわと実を結びつつある。