冷暖房機器のコストを正しく把握するためには、消費電力の基本構造と1時間あたりのコスト計算を明確に整理しておく必要があります。全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価(1kWh=31円・税込)を基準に、稼働条件ごとの費用を算出しました。
エアコン(6〜8畳用)の定格冷房消費電力は概ね400〜600W程度ですが、室内を設定温度まで急速に冷やす立ち上がり時には1,000W前後に達し、設定温度到達後の安定運転時には100〜200W前後まで低下します。つまり、エアコンの1時間あたりの電気代の計算としては、安定時で約3.1円〜6.2円、立ち上がり時を含めた平均では約12円〜18円が実勢相場となります。
対する扇風機の消費電力は極めて低く、一般的なACモーター機で30〜40W(1時間あたり約0.93円〜1.24円)、最新のDCモーター扇風機の電気代の違いに目を向けると、最弱運転時でわずか2〜5W(1時間あたり約0.06円〜0.15円)と桁違いの省エネ性を誇ります。
仮に扇風機をつけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代(24時間連続稼働×30日)を試算すると、ACモーター機で約670円〜890円、DCモーター機の中・弱運転では約50円〜200円程度に留まります。エアコンを24時間つけっぱなしにした場合の月額費用が約6,000円〜12,000円に達することを考慮すると、両者には10倍から50倍以上のコスト差が存在することがわかります。