日本全体が輸入エネルギーへの依存に揺れるなか、地方都市ガス事業者にとって供給の安定性確保は最大の至上命令である。山口県は日本海と瀬戸内海の二つの海に面し、地理的にも物流の拠点として重要な位置を占める。
従来の大型LNG基地頼みの体制から一歩踏み出し、複数の小口調達ルートの確保と地域内パイプラインの二重化が完了しつつある。南海トラフ地震や日本海側の暴風雪といった自然災害の頻発を見据え、自立型の分散電源やバイオガス利用設備の組み込みも進む。途切れさせないインフラ構築への投資は、地域の安全保障そのものと言っていい。