現在すべての特急あずさに投入されているE353系電車は、JR東日本の在来線特急車両の中でもトップクラスの完成度を誇ります。アルパインホワイトとアズサバイオレットの流線形ボディが目を引きますが、真価はその内部機構にあります。
中央本線は急カーブが連続する険しい山岳路線です。E353系に搭載された「空気ばね式車体傾斜装置」は、カーブ通過時でも遠心力を和らげ、高速走行と極上の乗り心地を両立させています。かつての振り子式特急で乗り物酔いを経験した人でも、驚くほど揺れの少ない滑らかな走りを実感できるはずです。
全座席にAC電源コンセントが備わっており、可動式ヘッドレストやPC作業に適した大型テーブル、無料公衆無線LAN(Wi-Fi)も完備。静粛性の高い車内空間は、移動時間をそのまま上質なワークプレイスや休息の時間へと変えてくれます。