そもそも、原作者のモンキー・パンチが初期のマンガ原作で彼を登場させた際、ルパンの強烈なライバルとしての位置づけであった。アメコミのポップさと日本の伝統的な時代劇を融合させるという大胆な試み。この異色のアイデアこそが、作品全体に独特の「ハードボイルド」な匂いをもたらすことになった。
西洋の怪盗、拳銃の天才、美女、そして日本の侍。一見すると歪なジグソーパズルのような組み合わせが、奇跡的なバランスで噛み合っている。銃弾を刀で弾き返すカタルシス。洋風の洒脱なBGMに乗せて繰り出される和の殺陣。このハイブリッドな美学こそが、半世紀にわたり作品が風化しない最大の理由なのだ。