かつて幹事長として絶大な権勢を誇った二階俊博氏の政界引退は、和歌山のみならず国政全体に強烈なインパクトを与えた。その巨大すぎる遺産を誰が継ぎ、どう守るのか。長年にわたって父の秘書を務め、現場の酸いも甘いも噛み分けてきた秘蔵っ子の出馬表明は、必然でありながらも重い選択であった。
衆議院の議席を巡る争いは、単に「血縁」や「後継」という言葉だけで片付けられるものではない。地元有権者の間には、長年の功績に対する評価と、新しい政治への強い渇望が複雑に交錯している。力強い開発政治のモデルが黄昏を迎える中、どのようなビジョンを掲げて新たな時代を切り拓くのか。その覚悟が今、厳しく問われている。