法令や各種規程を正確に読み解くためには、日常語とは異なるニュアンスを持つ独特の「法令用語」を理解しておく必要があります。接続詞や時期の表現ひとつで、法的解釈が正反対になるケースも珍しくありません。
実務で頻出する代表的な対比用語を押さえておきましょう。
- 「及び」と「並びに」:どちらも並列を表す接続詞ですが、階層が異なります。小さいグループの接続には「及び」を使い、複数のグループをさらに大きくつなぐときに「並びに」を用います。(例:A及びB、並びにC及びD)
- 「又は」と「若しくは」:選択を表す言葉です。大きな選択肢の結びつけには「又は」を使い、その中の小さな段階の選択には「若しくは」を用います。
- 「直ちに」「速やかに」「遅滞なく」:時間的即時性の度合いを表します。最も緊急度が高いのが「直ちに(一切の遅延が許されない)」、次いで「速やかに(できるだけ早く行うべきだが違反しても直ちに違法とはならない)」、最も緩やかなのが「遅滞なく(正当・合理的な理由による遅れは許容される)」となります。
- 「みなす」と「推定する」:「みなす」は反証があっても法律上の効果が覆らない確定的な規定です。一方の「推定する」は、反対の証拠を提示すればその効力を覆すことができます。