一方で、作品の中で提示されながら最後まで回収されずに終わる「未回収の伏線」も少なくありません。ネット掲示板やSNSでは、最終回を迎えた作品に対して「あの謎はどうなったのか」「伏線放置で打ち切りか」といった熱い議論が頻繁に交わされます。
伏線が回収されない背景には、大きく分けて3つの要因が存在します。
1つ目は、連載の打ち切りや尺の都合による物理的な制約です。2つ目は、制作過程におけるストーリーラインの大幅な方向転換により、初期の構想で用意していた布石が使えなくなってしまうケース。そして3つ目は、作者があえて余白を残す「意図的なオープンエンド」です。作中の世界すべてを解説しきらず、読者の想像や二次創作に委ねることで、作品の余韻やリアリティを深める高度な演出技法でもあります。
SNS上では、完璧に回収された作品が「神作」と崇められる一方で、あえて謎を残した作品に対してもファンの間で多様な考察が飛び交い、コミュニティの熱量を維持する起爆剤として機能しています。