もし教職調整額が現行の4%から10%へと引き上げられた場合、現役教員の給与には具体的にどれほどのインパクトがあるのだろうか。基本給、ボーナスへの連動、手当の変動を含めて独自に試算した。
20代後半(基本給27万円):現行の調整額約1万800円が2万7,000円へと跳ね上がり、月額で約1万6,000円のプラスとなる。ボーナス算定基礎額も底上げされるため、年間給与の増加額は約25万〜28万円に達する。
30代半ば(基本給35万円):現行の調整額約1万4,000円が3万5,000円へ拡大。月額プラス約2万1,000円となり、年間ではボーナス連動分を含めて約33万〜38万円の手取り増が見込まれる。
40代後半(基本給42万円):現行の調整額約1万6,800円が4万2,000円へ増額。月額プラス約2万5,200円、年間ベースでは約40万〜46万円もの大幅な年収引き上げとなる。
これに加えて義務教育等教員特別手当の見直しや学級担任手当の新設などが同時に実施されれば、生涯賃金ベースで1,500万〜2,000万円規模の処遇改善が実現する計算になる。この数字は、若年層の教職離れに一定の歯止めをかける起死回生の一手となり得るポテンシャルを秘めている。