1991年にリニューアルスタートした『ライオンのごきげんよう』。ここで誕生したのが、あまりにも有名な「サイコロトーク」だ。「何が出るかな♪」のフレーズとともにサイコロを振り、出た目に書かれたテーマでゲストが話すシンプルなルール。だが、その裏には徹底された緻密な工夫があった。
番組関係者が明かす。「サイコロの目に書かれたお題は、一見ランダムに見えて、実はゲストが最も話しやすい、あるいは意外な一面を引き出せるよう吟味されていた。小堺さんは本番直前までゲストの最近の出来事や趣味を細かくチェックし、サイコロが止まった瞬間に完璧なトスを上げていた」。サイコロという偶発的な演出を装いつつ、一連の流れは上質なトーク番組としての計算し尽くされた話術によって支えられていたのだ。