20世紀半ば、近代整形外科の先駆者であるサー・ジョン・チャーンリーがインプラント固定の基礎理論を確立して以来、骨の固定技術は着実な歩みを進めてきた。しかし、ここ数年で起きている地殻変動は過去の歴史とは一線を画す。従来の金属プレート固定では困難だった重度の骨粗鬆症患者に対しても、ミクロ単位で表面加工された特殊な螺子構造が圧倒的な初期固定力を生み出すようになったからだ。
特に脚光を浴びているのが、3Dプリンティング技術と生体適合性材料を融合させた新型インプラントだ。従来の製品が「骨にネジをねじ込む」だけだったのに対し、最新世代は「ネジの周囲に骨芽細胞を誘導し、骨と一体化する」という全く新しい概念に基づいている。骨に打ち込んだ瞬間から、生体反応を能動的に促進する設計がなされているのだ。