かつて日本のCM界で「女王」や「帝王」と呼ばれた面々のギャラは、年間契約で高くても1億円前後が相場だった。しかし、大谷翔平が叩き出す数字はその常識を根底から覆した。現在、彼と新規で年間契約を結ぶための最低ラインは、日本円にして15億円を下らないとされる。
この高騰の背景には、放映されるメディアのグローバル化がある。日本のテレビ地上波だけで流れるCMとは異なり、現在の契約はYouTubeやInstagramなどのSNS、さらには全米やアジア全域をカバーするデジタル広告での使用が前提だ。つまり、企業側からすれば「日本向けのCM契約」ではなく、「世界市場に向けたグローバルキャンペーンの顔」を買い取っている感覚に近い。