爆発的ヒットを記録した「女々しくて」をはじめ、新元号発表の直後に驚異的なスピードでリリースされた「令和」に至るまで、彼の生み出すバズソングには明確な勝ちパターンが存在する。90年代の歌謡曲やダンスミュージックの影響を感じさせるマイナー調の王道メロディに、自虐的で切ない歌詞を乗せる手法だ。哀愁漂うサビのフレーズは、老若男女の耳を一瞬で捉えて離さない。
楽曲の展開においても、Aメロ・Bメロで溜めたストレスをサビで一気に解放させるカタルシスが緻密に計算されている。音数の絞り込みや転調のタイミングに至るまで、リスナーの感情を激しく揺さぶるロジックがそこには組み込まれているのだ。