彼の少年時代を語る上で避けて通れないのが、剣道だ。小学1年生から始めた剣道は、彼にとって単なる習い事の枠を超えていた。週に何度も道場へ通い、厳しい稽古に耐える日々。実力は折り紙付きで、関東大会で優秀選手に選ばれるほどの腕前だった。
「本当にきつかった」と本人が振り返るその稽古は、礼儀作法だけでなく、強靭な精神力を養う場でもあった。竹刀を振り続けた9年間。痛みに耐え、己と向き合う時間は、現在の役者としての「ブレない芯」を作り上げた。スクリーンで見せる鋭い眼光や、殺陣の美しい身のこなしは、まさにこの時期の血と汗の結晶なのだ。