日本映画製作者連盟の歴史的資料を紐解けば、1960年前後の映画興行がいかに凄まじい規模であったかがよく分かる。年間10億人以上の観客が映画館へ足を運んでいたあの黄金時代、映画はまさに国民の共通言語だった。
半世紀以上の時を経た現在、クラシック映画の鑑賞環境は劇的な変貌を遂げた。U-NEXTやAmazon Prime Videoといった主要動画配信プラットフォームにおいて、日活クラシックスのデジタルリマスター版が次々とラインナップされている。かつて銀幕を焦がした赤木圭一郎の躍動は、タブレットやテレビ画面を通じて、鮮烈な高解像度映像として蘇った。
当時の熱狂をリアルタイムで知らない世代からも、「信じられないほどモダンで格好いい」「昭和初期の映画とは思えないテンポ感」といった驚きの声が上がっている。美輪明宏がかつて見抜いていた赤木の普遍的な魅力は、デジタル空間を通じて新たな生命を獲得している。