昭和期に入り、日本が太平洋戦争へと突き進む中で、宴の持つ意味合いはより切迫した色彩を帯びるようになる。命を懸けた任務へと旅立つ幹部たちの送別会や、若き士官たちの決意が交錯する壮行会が開かれ、数々の涙と誓いが木造の柱や廊下に刻み込まれた。
しかし、戦後の長きにわたる歴史を経た2016年、不幸にも火災が発生し、国登録有形文化財にも指定されていた歴史的木造建築の大半が焼失するという未曾有の悲劇に見舞われた。かつて提督たちが集った歴史的空間は姿を消したものの、その記憶と残された貴重な資料の散逸を防ごうとする関係者の情熱が消えることはなかった。