浴室に足を踏み入れると、まず目を引くのが名物の高濃度炭酸泉だ。微細な泡が全身を優しく包み込み、じんわりと血行を促進していく。体温が自然と上がり、日頃の緊張がふっと解けていく感覚は病みつきになる。
そしてサウナ愛好家を歓喜させているのが、本場の香りを残すフィンランド式サウナだ。適度な湿度としっかりとした熱気、そして定期的なロウリュによってもたらされる熱波は、皮膚の表面だけでなく体の芯まで熱を届ける。水風呂との交互浴を経て露天スペースの外気浴へ向かえば、澄んだ空気の中で深いディープリラクゼーション、いわゆる「ととのい」の境地へと引き込まれる。温浴産業全体が多様化する中で、基幹設備へのこだわりは群を抜いている。