高川学園中学校サッカー部を語る上で欠かせないのが、「部署活動」と呼ばれる独自の組織運営システムである。選手たちは全員、グラウンド外で何らかの役割を担当する。
道具管理、広報、分析、グラウンド整備、総務など、多岐にわたる部署が用意されている。大人に与えられたタスクをこなすだけではない。選手自らが課題を見つけ、ミーティングを重ね、解決策を実行する。このプロセスが中学生に劇的な意識改革をもたらす。
選手から「当事者」へ:責任感がもたらすピッチ上の変化
組織の一員としての責任感を持つことで、ピッチ上での行動が変わる。他者への配慮、自律的な判断、苦しい時間帯に声を掛け合えるチームワーク。これらはすべて部署活動を通じて磨かれた人間性に由来する。「サッカーだけが上手い選手」ではなく、「自立した一人の人間」を育てる教育理念が、強固なチーム基盤を作り上げている。