魔除けの道具だったカボチャの表情は、やがて20世紀のエンターテインメント産業によってドラマチックに再解釈されることとなった。特に大きな影響を与えたのが、スクリーンの中で躍動するホラー映画やフィクションの世界だ。
ジョン・カーペンター監督が手掛けた不朽の名作映画『ハロウィン』では、静かに佇むカボチャの切り顔が観客の恐怖心を煽るシンボルとして効果的に用いられた。さらに、ダークファンタジーの世界観を確立した映画監督ティム・バートンの名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』では、カボチャの王ジャック・スケリントンが登場し、恐ろしくもどこか愛らしい造形美を世界中に強烈に印象付けた。
現在ではウォルト・ディズニー・カンパニーのテーマパーク演出から、Netflixが配信する最新ホラーシリーズに至るまで、カボチャの顔は単なる季節のアイコンを超え、キャラクター性の高い芸術表現へと進化を遂げている。