100均ペンライトを現場で運用する上で、最も警戒すべきは「電源まわりのマネジメント」です。パッケージに記載されている「連続点灯時間:約3時間〜4時間」という数値を真に受けて現場へ持ち込むと、手痛いしっぺ返しを食らいます。
工業規格における連続点灯時間の定義は、「微弱でも光を放っている状態」を含むケースがほとんどです。つまり、推し活として実用に耐えうる眩しさを保てる時間ではないという点に最大の盲点があります。
特にセリアなどの100円モデルに多用されるLR44アルカリボタン電池は、大電流を流し続けると急激に電圧が降下する放電特性を持ちます。対して、単4電池を採用したダイソーの300円モデルやキングブレードは、電圧降下が比較的穏やかで、最後まで一定の明るさを粘り強く維持します。
さらに見落とされがちなのが、「購入時に付属しているテスト用電池」の罠です。本体に最初から内蔵されているボタン電池は、あくまで店頭での導通確認用であり、製造から時間が経過して自然放電している個体が少なくありません。「買ってそのまま会場へ行き、開演1曲目で消灯した」という失敗談の9割は、このテスト電池をそのまま使用したことが原因です。100均ペンライトで勝負する場合、「新品の予備電池への即時換装」と「小型精密ドライバーの携帯」が必須のオペレーションとなります。