現代の音楽消費は、聴覚だけでなく視覚との完全なハイブリッドだ。Netflixで配信されるカルチャーコンテンツや、YouTubeの4K高画質ライブ、さらにはSpotifyの縦型Canvas映像に至るまで、アーティストの「立ち姿」は楽曲の説得力を補強する重要なエレメントになっている。
川谷絵音が放つスマートでどこか儚げなビジュアルは、緻密なコードワークと文学的な歌詞の世界観に完璧な説得力を与える。画面越しに広がる楽曲の世界に引き込まれたリスナーが、ふと「このフロントマン、実際はどんな体躯をしているのだろう」と検索窓に指を走らせるのも必然と言える。