1997年8月22日、朝日出版社から刊行された写真集『NUDITY』は、出版界の常識を覆す大ヒットを記録しました。撮影を手掛けたのは、宮沢りえの『Santa Fe』をはじめ数々の伝説的作品を世に送り出してきた写真界の巨匠・宮澤正明氏です。
当時の菅野美穂は、バラエティ番組やドラマで人気を集める清純派アイドル・若手女優の急先鋒でした。そんな彼女が20歳を迎えた当日に発表したフルヌードは、日本全国の書店に長蛇の列を作らせ、瞬く間に約80万部という驚異的なセールスを叩き出しました。
写真集『NUDITY』の最大の特徴は、単なる露出にとどまらない圧倒的な映像美にあります。屋久島の雄大な自然やスタジオでの陰影を巧みに活かした宮澤氏のカメラワークと、菅野美穂が放つ瑞々しくもどこか危うい存在感が見事に融合し、美術作品としての高い評価を確立しました。