相模湾のシラス漁は、資源保護のために毎年1月14日から3月10日まで休漁期が設けられています。つまり、春の訪れを告げる3月11日の解禁日こそが、真の「生しらす」シーズンの幕開けです。湘南エリアの初物シラスは特に身が引き締まり、ほのかな甘みと上品な苦味が交差する絶妙な味わいを楽しめます。
ただし、生しらすは水揚げされる当日の海象や天候に大きく左右される極めてデリケートな食材です。シラスは傷みが非常に早いため、シケで漁に出られない日や水揚げ量が少ない日には、暖簾に「本日の生しらす入荷なし」の札が掲げられることも珍しくありません。本当に新鮮な生しらすに出会うためには、出航状況や当日の水揚げ情報を事前に確認する現地ならではのフットワークが求められます。