便利そうに見えるテーブル下収納ですが、導入後に「膝を思い切りぶつけて痛い」「座りにくくなって結局外した」と後悔するユーザーが跡を絶ちません。ネット上の好意的なレビューだけを鵜呑みにして大容量ラックを購入すると、思わぬ罠に陥ることになります。
快適性を損なわないための最重要ポイントは、「差尺(さじゃく)」と大腿部のクリアランスの精密な計算です。人間工学上、快適に座るためにはテーブル天板の上端から椅子の座面までの差尺が27〜30cm必要とされます。さらに、座面から天板裏までの空間には、大腿部(太もも)の厚みと動きを考慮して最低でも20〜23cm程度の空間的ゆとりが残されていなければなりません。
もし厚み10cm以上の引き出しを座席の真上に取り付けてしまうと、足を組む動作はおろか、立ち座りのたびに膝蓋骨を引き出しの角に強打することになります。「テーブル下収納足が当たらない工夫」として鉄則となるのは、以下の3点です。
- 奥側へのオフセット配置:人が深く腰掛けた際、膝が位置する手前5〜10cmのゾーンを避け、天板の中央寄り奥側にラックを固定する。
- 引き出しの深さは最大でも5〜7cmに制限:リモコン、ペン、薄型ノートPCが入る最小限の薄型モデルをあえて選択する。
- 角の丸いエッジ加工素材の選定:万が一身体が接触してもケガのリスクが極めて低い、樹脂製やラウンドスチールの製品を選ぶ。