「入手困難な中央観覧エリアの良席、譲ります」。X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS上で、こうした投稿が散見されるようになったのは今年6月初旬のことだ。定価の2倍から3倍という高額取引でありながら、完売でチケットを買い逃したファンが次々とDM(ダイレクトメッセージ)へ誘導されている。
被害者の多くは、相手から提示された身分証明書の画像や精巧な電子チケットのスクリーンショットを信じ込み、指定された個人口座へ即座に送金してしまう。だが、入金が完了した瞬間、相手のアカウントは消去されるかブロックされ、二度と連絡が取れなくなる。手元に残されるのは、何の価値もない画像データだけだ。