この騒動の背景には、近年若者の間で広がる「桃太郎伝説の再解釈」もある。かつては正義の味方とされた桃太郎だが、現代の視点では「一方的な侵略者ではないか」という議論がしばしばなされる。鬼の立場から見れば、平和な島を襲われ、財宝を強奪された被害者であるという見方だ。
今回の騒動は、そうした現代的な倫理観や「抑圧された側の反撃」というテーマが、SNSの匿名性と結びついて爆発的に拡散した結果とも言える。人々は単にオカルトを楽しんでいるのではなく、物語の裏にある「正義の曖昧さ」に惹きつけられているのかもしれない。