現地での定点観測および利用者の声を検証すると、案内表示板の多さそのものが逆に混乱を招いている実態が浮き彫りになります。
SNSや口コミプラットフォームでは、「中央改札口を出たのに阪急電車の案内看板が遠くに見えて途方に暮れた」「銀の時計で待ち合わせたが、同じようにスマホを見て立っている人が多すぎて相手を見つけられない」といった体験談が日常的に投稿されています。
現場取材において特筆すべきは、「案内サインの視認限界」です。中央コンコースの天井には非常に多くの矢印と路線記号が吊り下げられていますが、歩行者の目線はスマートフォンや足元に向きがちです。頭上のサインを見上げる余裕を失った利用者が、周囲の人の流れ(ムービングフロー)に無意識に押し流され、目的地とは正反対の南口や北口広場へ吐き出されてしまう現象が頻発しています。中央改札口は利便性が高すぎるがゆえに、四方八方からの動線が交差する「流速の激しい交差点」となっているのが現場の真の姿です。